CentOS7.2でRedMine3.1を動作させる。
参考URIの通りにするだけなのですが・・・(;^ω^)。でも、以前設定したときにはドツボにはまってしまいましたので、ステップ・バイ・ステップで進めていきましょう(・∀・)。
この記事の内容は・・・
パッケージのインストール
まず、ひたすら必要なパッケージを入れていきます。
開発ツール(Cコンパイラ等)のインストール
# yum -y groupinstall "Development Tools"
RubyとPassengerのビルドに必要なヘッダファイルなどのインストール
# yum -y install openssl-devel readline-devel zlib-devel curl-devel libyaml-devel libffi-devel
MariaDBとヘッダファイルのインストール
# yum -y install mariadb-server mariadb-devel
Apacheとヘッダファイルのインストール
# yum -y install httpd httpd-devel
ImageMagickとヘッダファイル・日本語フォントのインストール
# yum -y install ImageMagick ImageMagick-devel ipa-pgothic-fonts
Rubyの導入
RubyのオフィシャルサイトのダウンロードページからRuby2.2の最新のソースコードをダウンロードします。現時点(2015年11月8日)では2.2.3が最新でした。
http://www.ruby-lang.org/ja/downloads/
# curl -O https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.2/ruby-2.2.3.tar.gz
とします。
Rubyのソースコードを展開してビルドします。
# tar xvf ruby-2.2.3.tar.gz # cd ruby-2.2.3 # ./configure --disable-install-doc # make # make install # cd ..
続いて、ちゃんとインストールされているか確認です(・`ω´・ )。
# ruby -v ruby 2.2.3p173 (2015-08-18 revision 51636) [i686-linux]
Ruby用のパッケージ管理ツールであるbundlerのインストールをします。これはRedmineが使用するgemパッケージをインストールするのに使用するものです。
# gem install bundler --no-rdoc --no-ri
MariaDBの設定をする
# vi /etc/my.cnf
でファィルを開きます。中の[mysqld]セクションに
character-set-server=utf8
を、 [mysql]セクションに
default-character-set=utf8
を、追加します。[mysql]セクションは無かったので「[mysql]」の一行も追加して書きました。
MariaDBの起動と自動起動設定をします。コマンドプロンプトから
# service mariadb start # systemctl enable mariadb
を叩きます。
実際設定が反映されているか、確認します。
# mysql –uroot
でMariaDBに入ります。コンソールから次のコマンドを叩きます。
show variables like 'character_set%';
次のようにValueが設定されていればOKです(・∀・)。
初期設定ツール「mysql_secure_installation」を実行してrootパスワードの設定や不要なユーザー・データベースの削除を行います。
# mysql_secure_installation
あとは指示通りにサクサク進めるだけです。
次にようやくRedmine用のデータベースなどの設定に入ります。
# mysql -uroot -p MariaDB [(none)]> create database db_redmine default character set utf8; MariaDB [(none)]> grant all on db_redmine.* to user_redmine@localhost identified by 'pwd_redmine'; MariaDB [(none)]> flush privileges; MariaDB [(none)]> exit;
先ほど設定したrootパスワードを入力して、処理に移ります。ここでは、redmineのデータベースユーザはuser_redmine、パスワードはpwd_redmineに設定しています。ポリシーに合わせて設定しましょう。
Redmineのインストール
SubversionのリポジトリからRedmineの3.1.xの最新のファイル一式をダウンロードします。
# svn co http://svn.redmine.org/redmine/branches/3.1-stable /var/lib/redmine
Redmineのインストールディレクトリ(今回は/var/lib/redmine)以下にデータベース接続設定ファイル「config/database.yml」を作成します。データベース名、ユーザ名、パスワードはMariaDBの設定した内容です。ymlファイルの字下げは「半角スペース2個ずつ」です。1個でも3個で目駄目です。今回は次のような内容になります。
production: adapter: mysql2 database: db_redmine host: localhost username: user_redmine password: pwd_redmine encoding: utf8
続いて設定ファイル「config/configuration.yml」を作ります。内容は次の通りですね。ymlファイルの字下げは「半角スペース2個ずつ」ですから、注意しましょう。ドメインはFQDNですので環境に合わせて設定してください。
production: email_delivery: delivery_method: :smtp smtp_settings: address: "localhost" port: 25 domain: FQDN rmagick_font_path: /usr/share/fonts/ipa-pgothic/ipagp.ttf
最後に、gemパッケージをbundlerを使用して必要な物を全部入れてしまいます。
# bundle install --without development test --path vendor/bundle
パーミッションの変更をします。
# chown -R apache:apache /var/lib/redmine/
Redmineの初期設定をする
セッション改ざん防止用秘密鍵の作成
# bundle exec rake generate_secret_token
データベースのテーブル作成
# RAILS_ENV=production bundle exec rake db:migrate
デフォルトデータの登録
# RAILS_ENV=production REDMINE_LANG=ja bundle exec rake redmine:load_default_data
Passengerのインストール
# gem install passenger --no-rdoc --no-ri
PassengerのApache用モジュールのインストール
# passenger-install-apache2-module --auto
Apacheの設定
今回は、http://fqdn/redmineというアドレスでアクセスするように設定していきます。専用サーバではなく、サブディレクトリ運用になりますね。
Passenger用の設定を表示させる
# passenger-install-apache2-module --snippet
をコマンドプロンプトとから叩きます。そのときに表示される情報をApacheの設定ファィルに記載しますのでコピーしておきます。内容は環境によって異なるので「必ずインストールした環境の情報」で設定しましょう。私の環境では次のように表示されました。
LoadModule passenger_module /usr/local/lib/ruby/gems/2.2.0/gems/passenger-5.0.23/buildout/apache2/mod_passenger.so <IfModule mod_passenger.c> PassengerRoot /usr/local/lib/ruby/gems/2.2.0/gems/passenger-5.0.23 PassengerDefaultRuby /usr/local/bin/ruby </IfModule>
confファイルを作る
設定ファィルを作ります。
2.0以降あたりから、conf.d/の中を自動で読み込んでくれるようになっています。
# vi /etc/httpd/conf.d/redmine.conf
に、次のような内容を記述します。
# Redmineへのアクセス権の設定 <Directory "/var/lib/redmine/public"> Require all granted </Directory> # Passengerの基本設定。 LoadModule passenger_module /usr/local/lib/ruby/gems/2.2.0/gems/passenger-5.0.23/buildout/apache2/mod_passenger.so <IfModule mod_passenger.c> PassengerRoot /usr/local/lib/ruby/gems/2.2.0/gems/passenger-5.0.23 PassengerDefaultRuby /usr/local/bin/ruby </IfModule> # Passengerが追加するHTTPヘッダを削除するための設定 Header always unset "X-Powered-By" Header always unset "X-Runtime" # 必要に応じてPassengerのチューニングのための設定を追加(任意)。 PassengerMaxPoolSize 20 PassengerMaxInstancesPerApp 4 PassengerPoolIdleTime 864000 PassengerHighPerformance on PassengerStatThrottleRate 10 PassengerSpawnMethod smart PassengerFriendlyErrorPages off # Apacheのサブディレクトリで動かすための設定 # http://fqdn/itsでアクセスする場合は次のようにする。 RackBaseURI /redmine
これで、Apacheの設定は終わりです。
続いて、シンボリックリンクを張って、サブディレクトリで運用できるようにします。
# ln -s /var/lib/redmine/public /var/www/html/redmine
設定が全部終わりましたので設定を反映させます。
# service httpd configtest
設定に誤りが無いか確認します。問題なければ「Syntax OK」と表示されます。
次に、サーバの再起動です。自動起動が設定されていない場合は、自動起動の設定もします。
# service httpd restart # systemctl enable httpd
サーバにアクセスして、Redmineの画面が表示されれば完了です(・∀・)。
【参考URI】
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?
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